■なぜ母は過干渉になるのか?
この本を読みました。
過干渉の毒母との関係に苦しみ、フェミニズムに出会ったロスジェネ世代の田房永子さんと規格外の女の人生を生きる上野千鶴子さんの本です。
わたしがフェミニズムを知って良かったこと、そしてまだフェミニズムを知らない人に知ってほしいと思う理由のひとつは「個人を責めなくてよくなるから」です。
フェミニズムを知る前のわたしは、自分の母親を悪者にして責めていたのですが、これまで日本の女性が置かれてきた社会構造の歴史、文化、法律などを知って大きく社会的な視点で見直してみると、こんな中で生きてきた母の歪みも理解できて、母のことも自分のことも責められなくなりました。
個人を責めて追い詰めるのはきつすぎる。
フェミニズムを知らない人が言う自己責任論は疑う。
過干渉のエネルギーは自分の子どもに向けてやるんじゃなくて、この国の政治に向けてやったら、フィンランドで実現できたことが日本でも実現できるのではないか?
まだまだ知りたい。わかりたい。考えたい。